さだ まさし
眉山


以前このブログでも

松嶋菜々子主演の映画になるということでちょこっと触れた本。

関西で見かけなくとも、さすが舞台となる地元徳島ではすぐ発見。

2004年に出版されたときも地元では

あらゆる本屋さんで平積み大キャンペーンでしたが

そのときは「死に至る病の母と遠くに住む娘」というテーマに

なんとなくひるんでしまって手に取らなかったのだけど

関西でなかなかお目にかからないとなると

昨日、高速バスまでの待ち時間につい衝動買い。


違和感のない阿波弁がいっぱい出てくるところに

なんだかほっとした。

もっと、闘病にまつわる重たい話かと思ったけど

明るくないけど重たくはない。

リアルなのに幻想的な話。

・・・そうか、徳島の初夏からお盆までの

阿波踊りと切り離せないあの雰囲気と平行して描かれるからか。

徳島の夏の夜の風を感じる、かもしれない。



 阿波の殿様 蜂須賀さまが今に残せし阿波踊り

 笹山通れば笹ばかり 猪 豆食ってほーいほいほい

 笛や太鼓のよしこの囃子 踊り尽きせぬ阿波の夜

 踊る阿呆に見る阿呆

 同じ阿呆なら踊らにゃ損損