祖母が亡くなりました。

実家に飛んで帰って、お通夜とお葬式、

出棺を見送って下宿に帰ってきました。


お葬式に使う言葉じゃないけど

いいお式でした。

こういう終わり方ができるといいかもしれない。


平均寿命を超えての大往生だったし

ある程度予測のできた最期の時

それも長い闘病の末というのでもない。

集まった親戚の面々が「お久しぶり」と微笑み合える空間。


田舎の旧家のお葬式。

意味のわかっていない曾孫が片隅で遊んでいるのが

物悲しくもありほほえましくもある。

既におじさん世代に入った男孫たちが棺を担ぐ。

刈り入れの終わって久しい田んぼの中の道を

喪服の長い列が続くのは

なんてなんて荘厳な風景だろう。


こんな穏やかなお葬式は、ひとつの幸せの形かもしれない。

一粒の涙というのは号泣よりもあたたかいのかもしれない。



おばあちゃん

おばあちゃん


元気でね